2024年岩手県の紅葉の見頃と人気スポットをご紹介します。
中尊寺(平泉町)
中尊寺の見頃と種類
- 例年の見頃:10月中旬〜11月中旬
- 2024年の見頃:10月下旬〜11月下旬
- 紅葉の種類:モミジ
奥州藤原氏の4代に渡る廟所として知られ、金色堂が輝く歴史的な寺院です。
850年に慈覚大師が創設し、12世紀の初めに藤原家の初代、清衡が戦の犠牲者のためと永遠の平和を願って再建したこの場所は、世界遺産にも認定されている古くからの名勝です。
秋になると、大日堂から金色堂へのアプローチや、経蔵の周りに位置するイロハモミジやヤマモミジが色鮮やかに紅葉し、通常、10月末から始まり、11月中旬が最も美しい時期となります。
参道にある月見坂や、静かな雰囲気が漂う境内では、老いた杉と紅葉した木々が作るコントラストを存分に楽しめますよ。
アクセス
電車
- JR平泉駅から徒歩25分、またはバスで約4分、中尊寺停留所下車
車
- 東北自動車道平泉前沢ICから約5分
- 東北自動車道一関ICから約15分
栗駒山(須川)(一関市)
栗駒山の見頃と種類
- 例年の見頃:9月下旬〜10月上旬
- 2024年の見頃:10月上旬〜10月中旬
- 紅葉の種類:ナナカマド、モミジ、イチョウ
岩手、宮城、秋田の3県を跨ぐ、標高1626mの壮大な栗駒山。
多くの花や高山の植物が咲き誇り、壮麗な風景が広がっています。
東北の中心部に近く、栗駒山の中間地点には、毎分6000リットルもの水が湧き出る須川温泉が位置しており、見どころが多いところです。
秋には、山全体に生えるブナやナナカマドが赤く色付き、登山しながら紅葉を堪能することができます。
山の麓や山頂からの景色は、赤やオレンジの色調で覆われ、息をのむような美しさとなります。
須川高原温泉に宿泊する人々は、夕方になると登山道の入り口近くの「大日岩」エリアでのライトアップを鑑賞できます。
アクセス
電車
- JR一ノ関駅からバスで約90分、須川高原温泉停留所下車 ※一ノ関駅西口バス9番乗り場9:00発→須川高原温泉バス停10:34着、14:30発→16:04着の2本のみ
車
- 東北自動車道一関ICから約60分
十和田八幡平国立公園八幡平地域 八幡平アスピーテライン(御在所)(八幡平市)
十和田八幡平国立公園の見頃と種類
- 例年の見頃:10月上旬〜10月中旬
- 2024年の見頃:10月中旬〜10月下旬
- 紅葉の種類:ミネカエデ、ダケカンバ
岩手と秋田を結ぶおよそ27kmの高原道路です。
この地域は十和田八幡平国立公園の一部として保護されており、日本を代表する紅葉の名所として多くの人々に親しまれています。
この道路を走行すると、美しい紅葉した樹々が眼下に広がります。
特に県の境界にある見返峠からは、岩手の山々と美しい紅葉が一望できる壮大な風景が広がっているんですよ。
このルート上では、邪魔するものが少なく、運転しながらの景色鑑賞が可能です。
また、近くには温泉地や滝などの観光地が多数あり、ドライブとともに楽しむことができます。
アクセス
電車
- JR盛岡駅からバスで御在所停留所下車 徒歩すぐ
車
- 東北自動車道松尾八幡平ICから約25分
猊鼻渓(一関市)
猊鼻渓の見頃と種類
- 例年の見頃:10月中旬〜11月上旬
- 2024年の見頃:10月下旬〜11月中旬
- 紅葉の種類:モミジ、カエデ、ウルシ、ナナカマド
石灰岩の高い崖や峻峭な壁によって形成された美しい渓谷が広がっています。
各季節ごとに異なる風情を持ち、特に秋には、白く露出した岩と鮮やかな紅葉とのコントラストが魅力的です。
渓谷に流れる河川でのボートの旅も人気で、水面に映る赤や黄色の紅葉とともに、四方からの景色を堪能できます。
この地域は大正時代に国の天然記念物や名勝として認定され、日本の風景100選にも選ばれているんですね。
紅葉のハイライトは10月の後半に訪れます。
その他、この地域には観光客向けの施設や宿泊所も充実しており、滞在しての観光も可能です。
アクセス
電車
- JR猊鼻渓駅から徒歩5分
- JR平泉駅からげいび渓直通便バスで約35分
- JR一ノ関駅からげいび渓線バスで約42分
車
- 東北自動車道一関ICから県道一関大東線経由で約30分
巌美渓(一関市)
巌美渓の見頃と種類
- 例年の見頃:10月下旬〜11月上旬
- 2024年の見頃:11月上旬〜11月中旬
- 紅葉の種類:ナナカマド、モミジ、イチョウ
平泉の近くに位置する一関市の観光のハイライト、厳美渓。
この地域の特徴的な甌穴は非常に希少で、国の名勝や天然記念物にも認定されています。
さらに、異形の岩、不思議な岩、深い渓谷、滝など、約2kmにわたるエリアの見どころは一つ一つが圧巻ですよ。
何世代もの時間をかけて自然に磨かれた岩の表面、鮮やかな緑色の水、そして季節ごとの風景が目を引きます。
特に秋は、赤や黄色に変わる紅葉が主役となり、10月半ばからその美しさが際立ちます。
「空を飛ぶお団子」は、岩の上に設置されたカゴにお金を入れると、対面の岸からロープを使って、お団子が届けられる地元の名物サービスです。
紅葉のシーズンと一緒にこの体験もおすすめですね。
紅葉のピークは通常10月の後半から11月初めにかけてとなります。
アクセス
電車
- JR一ノ関駅(9番乗り場西口)からバス(岩手県交通)で約20分、厳美渓停留所下車
車
- 東北自動車道一関ICから国道342号経由で約5分
錦秋湖(ほっと三五橋付近)(和賀郡西和賀町)
錦秋湖の見頃と種類
- 例年の見頃:10月下旬〜11月上旬
- 2024年の見頃:11月上旬〜11月中旬
- 紅葉の種類:イタヤカエデ、ヤマモミジ
錦秋湖は、岩手県の山に囲まれた地域に位置し、地域内でも特に美しい紅葉のスポットとして知られています。
湖畔が色とりどりの紅葉で彩られる様子が、その名前の起源となっています。
湖の周囲をドライブや自転車で巡ることで、その美しさを堪能することができます。
通常、10月の半ばに紅葉が始まり、月の中から終わりにかけてが最も美しい時期となります。
「オロセのつり橋」近くの「巻渕」というエリアは、特に見逃せないポイントとしておすすめですね。
ここは和賀川が錦秋湖に流れ込む直前の場所で、岩の表面と多彩な紅葉が作るコントラストが魅力的です。
アクセス
電車
- JRほっとゆだ駅からタクシーで約5分
車
- 秋田自動車道湯田ICから約10分
安比高原(八幡平市)
安比高原の見頃と種類
- 例年の見頃:10月上旬〜10月中旬
- 2024年の見頃:10月中旬〜10月下旬
- 紅葉の種類:ブナ、ダケカンバ、カエデ
昭和の初めに切り倒されたブナの木が時間を経て自然に生まれ変わった、およそ100万平方メートルものブナの森です。
日本の森林浴の名所100選にも名を連ねています。
10月の初旬頃には、ブナの葉がきれいな黄色に変わり始めます。
日光が射すと、葉は透明に見え、輝くようになります。
森の中には歩道が設けられていて、柔らかな日差しを感じながら、黄色く変色した落ち葉の上を歩むのは格別な体験となるでしょう。
アクセス
電車
- JR安比高原駅からタクシーで約10分(タクシーは要事前予約)
車
- 東北自動車道安代ICから約30分
胆沢川渓谷(奥州市)
胆沢川渓谷の見頃と種類
- 例年の見頃:10月中旬〜10月下旬
- 2024年の見頃:予測なし
- 紅葉の種類:ブナ
「日本の主要な河川の水質評価」において、トップクラスの清らかな水を誇る胆沢川。
10月の中頃には、木々が色づく季節を迎えます。
特に、胆沢ダムから秋田県の境界にかけての国道397号線は、「焼石山脈ブナライン」として知られ、驚くほど美しい紅葉を楽しむことができるドライブルートとして多くの人々に愛されています。
その名前の通り、この地域にはブナの森が広がっています。
壮大な渓谷に映える彩り豊かな紅葉が、見る者の心を捉えることでしょう。
アクセス
電車
- JR水沢江刺駅からタクシーで約40分
- JR水沢駅からタクシーで約30分
車
- 東北自動車道水沢ICから約30分
- 平泉前沢ICから約35分
葛根田渓谷(岩手郡雫石町)
葛根田渓谷の見頃と種類
- 例年の見頃:10月上旬〜10月下旬
- 2024年の見頃:10月中旬〜11月上旬
- 紅葉の種類:ブナ、カエデ、ナナカマド
岩手山の南側を流れる葛根田川の源流近くに位置する渓谷は、国の名勝として認められた「玄武洞」や、高さ30mから勢いよく落ちる「鳥越の滝」といった見どころが点在します。
このエリアはブナの森やモミジ、ナナカマドなど多様な樹木に囲まれ、四季の移り変わりを感じることができますが、特に秋の色彩は鮮やかで、10月の初旬から終わり頃が最も美しい時期です。
地下から湧き出る熱い湯気と、紅葉の鮮やかな色合いが組み合わさることで、夢のような景色が広がります。
この渓谷は長山道路の延長上に位置しており、近くには絶品のアイスクリームや手打ちそば、アートなピザを提供する店が並び、玄武温泉や滝ノ上温泉といった湯処も点在しています。
紅葉の美しさとともに、グルメやリラクゼーションも満喫できますよ。
アクセス
電車
- JR雫石駅からタクシーで約25分
車
- 東北自動車道盛岡ICから約45分
盛岡城跡公園(岩手公園)(盛岡市)
盛岡城跡公園の見頃と種類
- 例年の見頃:10月下旬〜11月中旬
- 2024年の見頃:11月上旬〜11月下旬
- 紅葉の種類:イロハモミジ、イタヤカエデ、ナナカマド、イチョウ、ヤマモミジ
北上川と中津川が交わる地点に、丘の地形を活かして南部信直の手により建築されたのが盛岡城です。
天守は明治時代の変革で消失したものの、その堂々とした石垣と城の名残が生き続ける盛岡城址公園(またの名を岩手公園)は、今日でも多くの人々に親しまれています。
この9ヘクタールを超える広大な公園内には、石川啄木の詩の碑を筆頭に多彩な文学関連の碑や、もりおかの歴史や文化に触れる施設が点在しています。
秋になると、400本を超えるモミジやカエデが赤や黄色に変わり、多くの人々がその美しさを楽しみに訪れます。
ピークは毎年10月の後半で、イロハモミジやイタヤカエデ、ナナカマドなどが色鮮やかです。
この城の特徴的な花崗岩の石垣と、紅葉の優れた美しさが織りなすコントラストは、見る者の目を引きつける魅力となっています。
アクセス
電車
- JR盛岡駅(東口バスターミナル16番乗り場)から盛岡中心市街地循環バス「でんでんむし」左回りで約6分、盛岡城跡公園停留所下車すぐ
- JR盛岡駅から徒歩20分
車
- 東北自動車道盛岡ICまたは盛岡南ICから約20分(約7Km)